コハラレーシングテクノロジー代表の小原 斉がレースへの情熱や今までの自身の経験を綴るブログ。
“過去と未来”
Post Date:2011/11/14
レースシーズンも終わって、ただでさえ滞りがちなコラムに挙げる内容が思いつかない・・・
担当者から「定期的に更新お願いします!」って言われてますが、そもそも俺のような無精者に「定期的にコラムの記事なんて最初から無理なんだよ」・・・などと愚痴りつつもパソコンの前であれこれと思いを巡らせている。
(無精者にレース車両のセッティングなんてできないですよね??・・・みなさん!(笑) by 担当者)
2002年に「MotoGP」がスタートしてから約10年の歳月を経て、いよいよ来シーズンから2ストロークのレースが「MotoGP」「全日本選手権」から無くなってしまう。
時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、ことレース業界に限ってはマイナス要素の方が大きいのかな?
4ストロークは構造が複雑な分、どうしてもコストが高くなってしまう。
それと、メンテナンスに複雑な工程と沢山の特殊工具が必要な為、自分でメンテナンスをするにはかなりの覚悟が必要になる。
とてもじゃないが、走行終了後にサーキットでメンテナンスしてから帰るという訳には行かない。
更に、インジェクションが一般的な今、パソコンが無ければセッティングが出来ない。
メインジェットやジェットニードルを変えてセッティングしていた人にとっては、セッティングツールを使う事に抵抗を感じるユーザーも少なくないだろう。
インジェクションのセッティングツールは、かなり細かくセッティング出来るようになっているが、キャブレターのようなファジーさは無い。
不具合が出ている所のエンジン回転、スロットル開度等をしっかり把握して的確に変更を加える必要がある。
より細かくセッティング出来るのは間違いなく進化なのだが、使いこなせなければ宝の持ち腐れだ。
等等、いろいろ考えていると、来シーズン・・・と言うかレース界の未来が心配に成ってくる。
MotoGPは、各メーカーが威信を賭けて最新技術で競い合えば良いと思うが、レース業界の底辺を広げる為には何か別のアプローチが必要なんじゃあないだろうか?
そうは言ってもレース業界は「メーカーの力」なくしては成り立たない。
そのメーカーに、2ストロークを開発する必要性が無くなったのだから、必然の結果と言わざるを得ない。
そもそも、近い将来エンジンなんて物は無くなって、みんなモーターになっちゃうかもね・・・?
う〜ン・・・「昔は良かった」なんて言いたくないが、過去から学べる事もあるんじゃないかな?
と言う訳で、昔話を掘り出して少しずつ記事にしていこうと思いますので、意見がある方はコメントして下さい。
Update:小原